MIHO MUSEUM

2006年5月31日(水)
JR石山駅からバスに揺られること50分の山の中。車窓から風景を眺めていて何度か途中下車して写真を撮りたいという衝動にかられましたが、如何せんバスの本数が少なすぎるので断念。惜しいです。是非とも車で来たいなあ・・・。





当日は雲ひとつない空で、汗ばむほどの陽気だったが、植物の間を通り抜けてくる空気は肌に心地よい。





トンネル内はとても涼しく、通り抜けると浄化されるような雰囲気。





開催中の特別展は「日本の美 三千年の歴史 ニューヨーク・バーク・コレクション展」。昨年の5月から岐阜、広島、東京と巡回して、MIHO MUSEUMが最後。
展示の中で、もっとも胸が踊ったのは、近世絵画のあたり。描かれている人物達の顔の表情などを一つ一つ見比べたり「百鬼夜行絵巻」の妖怪たちや、曾我簫白の『石橋図』の獅子たちのユーモラスでコミカルなアニメのような動きを見ていたら、展示室が暗くてよかったと思えるほど顔がニヤけてしまっていた。あと伊藤若冲『月下白梅図』は不思議と引き込まれるものがあり、しばらくの間、ぼんやりと眺めてしまいました。会期中コレクションの一部を入れ替えながら、ローテーションを組んで展示していたため見ることができなかった作品もあると知って、もう少し早く訪れていればよかったなどと思ったりもしたけど、今まで触れてこなかった日本の絵画に興味を持つきっかけになっただけでも満足。
鑑賞後、図録と絵はがき、辻惟雄「奇想の系譜」の文庫本を購入。てか辻惟雄ってここの館長だったのか…。





館内は自然光が差し込み、ライムストーンの床や壁と相まって、明るくとても気持ちのよい空間になっていた。
四季折々の表情を持ってそうな場所なので、また時期を改めて行くとしよう。